2011年7月11日月曜日

[Profile] 混合技法

私は板に混合技法で描いています。


混合技法とは・・・
テンペラ絵の具と油彩絵の具を併用して描かれた技法です。
テンペラ絵の具は500年以上昔、まだ油彩絵の具が無かった頃、顔料(絵の具の基)にミルクや卵などを混ぜて作った絵の具です。


昔の人達は壁に絵を描いていました。フレスコ画などです。
壁は重く接がすのも大変なので、だんだん板に描くようになります。
板の上に石膏や白亜を塗り固めてその上から描きます。
私はウサギ膠と石膏を混ぜて板に塗りキャンパスを作っていますが、日本は湿度が高いので冬の乾燥した日を選び、一年分のキャンパスを一度に作ってしまいます。


テンペラ絵の具は密度のある鋭い筆倒ができるので細密画に適しています。
そのため筆もコリンスキーなどの毛で作られた細い物を使っています。
こうして描いたテンペラ絵の具の上から色彩豊かな油彩絵の具を重ねることでより深い絵が仕上がります。
私はドイツのMUSSINI・シュミンケ社の油彩絵の具を使っています。


私は絵を描く時はいつも題名から入ります。
気持ちや考えを絵に表現しているからです。
花や動物達は、花や動物では無く、自分だったり他の物を表現しています。
だから少しシュールで幻想的に見えるかもしれません。

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